昨年の12月、我が家の老犬が肺水腫になった。腎臓機能の低下で食欲が減退し、皮下点滴を行ったが、これが心臓に雑音を抱える状態に負荷を与え、結果、心臓機能が目いっぱい機能したことで、肺に水がたまり、陸でおぼれている状態になった。かかりつけの動物病院は夜間の診察は無理なので、武蔵小杉にあるアニマルメディカルセンターにタクシーで駆け付けた。水を抜く処置をしてもらうために入院。明け方、いったん自宅に戻り、再度9時過ぎに病院を訪ねた。改善してきているが、まだ、自宅に返せる状態ではない、ということで、引き続き入院となった。ゲージで点滴につながれた状態のわんこは、最初ゼイゼイと肩で息をしていたが、名前を呼ぶと、起き上がり、頭を摺り寄せてきて、一緒に帰るの要求であろう、ポーズをとった。獣医師が、むりしてはいけないとわんこに声をかけ、再度、寝かしつけた。食がほそり、やせたからだ全体で呼吸しているわんこを見ていて、生きて家に帰えることができるのか、もしもの時は、など、頭の中がぐちゃぐちゃになった。とにかく、本人が少しでも楽になることを願って病院を後にした。翌日、午前中に病院に行くと、あと数日の入院という方法もあるが、点滴を抜くなどの行為をし始めたので、家に帰って様子をみることを勧める、ということで、キャリーを借りて、タクシーで帰宅した。
無事新年を迎え、今に至っている。これまで、まだまだ一緒にいられる、と非常に安易に、楽観的に考えていたが、わんことの時間は、かなり限られてきていることを自覚せざるを得なかった。桜の花を一緒に見たい!これが今の心境である。